『Kotlinイン・アクション』第1章を読む
はじめに
社内のKotlin勉強会に参加することになりました。
以前からAndroidアプリ開発に興味があり、Kotlinの勉強もしたいと思いつつほとんど進めていなかったので、ちょうど良い機会でした。
課題図書読む→演習問題をやる→参加者がレビューする→... というスタイルで進めていくようです。
課題図書は『Kotlinイン・アクション』です。
主に開発経験者 (特にJavaで書いたことがある人) 向けに書かれているようです。
著者がKotlinの設計に携わっているということもあり、言語仕様だけでなく設計思想も知ることができるようなので、とても楽しみです。
本についてはこちらの記事で紹介されていました。
「第1章 Kotlinとは何か?なぜ使うのか?」のメモ
Kotlinとは
Kotlinは、Javaの仮想マシンで動くJVM言語の一つです。
開発元は長年IDEの開発に取り組み続けているJetBrains社です。
「相互運用性を重視し、実用主義で、簡潔で、安全な言語」という表現がKotlinの特長をよく表しているようです。
相互運用性
KotlinはJavaと混在して使うことが可能で、既存のJavaライブラリをそのまま使うこともできます。
また、ツールによってJava <--> Kotlin間のコード変換も簡単に行うことができます。
実用主義
Kotlinは実業務でJavaを使ったときに起こる問題を解決するための言語です。
そのため、革新的なアイデアの導入は避け、他の言語で経験上良いとされている構文などを積極的に取り入れています。
また、言語そのものだけでなくツールを重視しており、InteliJ IDEAやAndroid StudioといったIDEで開発することを想定しています。
簡潔
Kotlinはボイラープレート(お決まりのコード)をできるだけ暗黙的にすることで、明示的に書くコードのすべてが意味を持つような設計を目指しています。
その一方で、ソースコードの文字数を単に減らそうとはせず、可読性や理解のしやすさを重視しています。
安全
Kotlinはコンパイル時にコードをチェックすることで安全性を高めています。
特に、ランタイムエラーの代表格であるNullPointerExceptionをなくすように努めています。
Kotlinではnull許容型を明示的にサポートすることでこの問題を解決しようとしています。
おわりに
1章を読んで、Kotlinは地に足の着いた堅実な言語という印象を受けました。
既存のJavaプロジェクトに簡単にKotlinを取り入れることができるようにすることで、少しずつKotlinの良さに気づいてもらい、最終的に置き換えてほしい、という開発者の意図が感じられました。
私自身も、ここまでしっかりサポートされていれば、業務でも使っていけそうだと感じました。
Kotlinは今年の5月にAndroidアプリ開発の推奨言語になったので、今後もますます盛り上がっていけば良いなと勝手に思っています。